ウケるミャンマーの生活

ミャンマの魅力、面白さを伝える。それが私のミッションです

ミャンマービーフを科学しました。

前回、ミャンマビーフをステーキにして食べてみました。って記事を書きました。


アーユルヴェーダの古典書では「牛肉は重性で消化に重い」って言われているんですが、本当にそうなのかって思って、インドに隣接するミャンマでミャンマビーフを食べたわけですが、結果、ゴムのように硬かったんですけど、こう思った方もいるんじゃないかと思うんですよね。



「肉は焼くと硬くなるもんですよ」



私の知り合いの料理家の方が言ってたことをふと思い出したんですけど、「料理は科学」なんですよね。




肉は動物の筋肉です。
言わばタンパク質の塊なんですけど、そこにはコラーゲン含まれているわけですが、肉を焼くとそのコラーゲンがぎゅーっと収縮してしまいます。


つまり、しっかり焼いてしまう(ウェルダンにする)と内部まで収縮・硬くなってしまうんですよ。



コラーゲンは熱で収縮して硬くなってしまうので、「焼き」という行為はそもそも肉を硬くしてしまう行為。先日のミャンマビーフの硬さの原因はこの「焼き」にあったと思いすごく反省しました。



ミャンマビーフは悪くない。悪かったのは私の調理法だったのだ、と。




それがわかったんで、
じゃあ、次はミディアムレアで食べてみろって話になると思うんですけど、ミャンマビーフをミディアムレアで食べることでお腹が痛くなる可能性があるんじゃないかって思ってしまうとそれだけで私はお腹が痛くなってしまうのです。



私は石橋を叩いて歩くタイプで、例えばミャンマでテニスをする時は着替えを常に2着持っていきますし、海外出張にはパソコン2台持って行きますし、さらには「飛行機内で何もすることなかったらどうしよう」って不安になってしまうんでいつも文庫本は4冊ほどカバンに忍ばせてるんですよね。



パソコン2台も使うの?本そんな読めなくね?って思われるんですけど、で、実際には1台しか使わないし、本も読めないですけど、っていうか飛行機内ではいつも映画を見てるんで、この時点で



「意味ねーじゃねーか。家においてってカバンを軽くしろ」



となると思うんですが、昔、私の好きな歌でこういう歌詞があったんです。


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失敗なんて誰だって怖い 誰だって弱いけど必死にトライ
していこうぜ生徒諸君! 自らの手で感動と興奮
掴み取れKIDZ まずは妥当ネガティ部
そうアグレッシ部
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何が言いたいかって言うと、
弱い自分とそれでも必死にトライする自分。
自分の中には常にネガティブな自分とそれを越えようとしているアグレッシブな自分、この二人がいる。そう思ってるんですね。


そして私の場合は、弱いネガティブな自分がいつも保険をかけてくるのです。






私はNLPっていうのを学び、教えることもできるわけなんですが、NLPにポジションチェンジってワークがあります。





人間関係を改善するワークです。
自分(I)、相手(You)、私たち(We)、神(God)を登場させるんですけど、どういうことかと言うと、自分がポジションを変えながら、実際に移動しながら、それぞれの場所/立場に立ってそれぞれ言いたいことを言っていくんですね。


自分(I)は相手(You)に対して、言いたいことを言い、
相手(You)は自分(I)に対して、言いたいことを言い、
私たち(We)は自分(I)に対して、アドバイスを言い、
神(God)ならこの状況をどう捉えるかっていうことを


全部一人で行います。


これはある意味完全に隔離された場所でやらないと人に見られるリスクがあり、その姿を見られた暁には完全な奇人という烙印を押されることになるわけなんですが、結構効果があるワークではあります。




私はこれにアレンジ・応用を加えまして、


・失敗なんて誰だって怖い自分(I)
・誰だって弱いけど必死にトライな自分(You)


と設定して言いたいことを言い合いました。
(本来、相手(You)は自分以外の人を想定します)



つまりどういうことかと言うと、


・ミディアムレアなミャンマビーフが怖い自分(I)
・ミディアムレアなミャンマビーフが怖いけど必死にトライな自分(You)


を設定して、自分の部屋で一人で議論したわけなんですね。



でもIとYouはやっぱり意見が異なるので、ネガティ部な自分とアグレッシ部な自分がいるので、最終やっぱり神(God)の声が待たれたのです。



これがこのワークの肝となるわけですが、私自身が神(God)の位置に立った時、そうです。神(God)の声がスッと降りてきたんです。




神(God)は言いました。


「まずは肉を煮てみなさい」


そう声が聞こえてきたんですね。
あぁ、神(God)はなんて優しいのでしょうか。


ネガティブでもなくアグレッシブでもなく、第3の道を提示してくれたのです。






で、
料理は科学。というところに戻るんですが、
肉は煮ると逆に柔らかくなるってことを思い出したんです。


煮ることで硬くなったコラーゲンが水に溶け出すんです。つまり煮ることで、肉を硬くする要因が外へ出ていき、肉が柔らかくなるのです。





そして私は次の結論に至りました。


いつも行っているミャンマー料理屋で、よく煮込まれたビーフカレーを食べてみよう、と。



もはや私に不安や迷いはありませんでした。私は光に、高揚感に包まれていたのです。


ミャンマビーフのステーキを食べた次の日、晴れ晴れとした気持ちで、最寄りのミャンマー料理屋(Aung Thukha)へ向かったのです。



ミャンマビーフは柔らかい。私の直感は間違っていない。それを確かめに行ったのです。



そこで注文したのがこれです。




ビーフカレー。


あぁ、なんと見るからに柔らかい見た目なのでしょうか。





私はどの料理よりも先にミャンマービーフを口に運びました。




で、本当にびっくりしたんですけど


これは絶対に柔らかい。
僕の直感はそう言ってたんですけど、




ミャンマビーフって





やっぱり












ゴムのように硬いんですね。




アーユルヴェーダの古典書は間違っていなかった。


そういう確信を持って、私は今このブログを書いています。